―――― 今回の企画についていけださんからお話があったのはいつ頃でしたか?
はましま■ いつでしょ…繰眼終わってすぐだったと思います〜。
―――― 去年の8〜9月くらいですね。私自身は繰眼のノベルが動いていて、バタバタしていた時期という記憶があります。
その時期ですと企画の立ち上がり始めかと思いますが、「業界モノがやりたい」とか「明るいクリエイターものがやりたい」という切り出しだったんでしょうか?
それとももっと具体的なお話だったんでしょうか?
はましま■ 私が「おたく業界にかかわる企画がやりたい」って言い出して、当初は2人原画の予定だったので明るいゲームのほうがいいのかね?って相談してましたね。
エロゲ会社にかかわらず、専門学校でもよかったんですが、時間もなかったし、みんながよく知ってるエロゲ会社ものでいこうと。
―――― ははぁ、最初はそういう感じでスタートしたんですね!
開発スタッフのナマっぽい描写が特色の本作ですけれども、きさらの仕事のスタンスについてアドバイスしたりという事はあったのですか?
はましま■ プロットを池田・阿久津・私の3人で考えたので、原画の仕事スタンスに関してはいろいろ書きましたね。
―――― 気丈なきさらにはポキリと折れてしまいそうな危うさが見え隠れしていますけれども、やはり原画を1人で背負っているプレッシャーをきさらは強く感じていたりするんでしょうか?
はましま■ 自分が原画になったときのことを思い出すと、「ああ、グラフィッカーにもどりたい」って思ったんです。
もう矢面に立つのが辛くて辛くて(笑)。
きさらも辛いと思うんですよ。
―――― あぁー、原画さんはどうしても作品の顔になってしまいますからね。「発売前までは原画さん、発売後はシナリオさん」という感じでユーザーさんの興味の対象が推移するのは知っておりますので、ご心中お察しいたします。
私もきさらが呻くシーンを読んだ時に辛い気持ちになりました。
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